カラム

YMC-UltraHT Hydrosphere C18 / Hydrosphere C18

YMC-UltraHT Hydrosphere C18 / Hydrosphere C18は、シリカ表面を不活性化しつつ、親水性が最大になるように設計された高性能ODSカラムです。汎用型ODSカラムでは使用困難な水100%溶離液条件下でも使用できるため、極性の異なる広範囲の化合物群分離に適しています。
YMC-UltraHT Hydrosphere C18は粒子径2 µm充填剤を用いたカラムで、従来のシステムでも超高速分析が可能です。3 µm、5 µmのHydrosphere C18と同じ分離特性を有し、超高速LCと従来LC間でも移動相条件を変更する必要がなく、メソッド移行が容易です。

仕様
粒子径 2 µm, 3 µm, 5 µm
細孔径 12 nm
炭素含有率 12%
使用pHレンジ 2~8
USP Class L1
ポイント
  • 親水性化合物の分離に有効
  • 水100%移動相条件下で使用可能
  • 高度なエンドキャッピング処理
  • 塩基性化合物の分離良好
  • 2種類の検査成績書添付
  • 金属不純物の少ないシリカゲル基材使用

FAQ

製品の特長

水100%溶離液条件下における保持時間の再現性

水100%溶離液を封入し、一晩静置した前後で核酸塩基の保持時間を比較しています。
静置前後でアデニンの保持時間を見ると、汎用型ODSでは減少しているのに対し、Hydrosphere C18ではほとんど変化なく、再現性の良いクロマトが得られています。

分析終了後、送液を停止してカラムを一晩静置(約15時間)

  1. Cytosine
  2. Uracil
  3. Guanine
  4. Thymine
  5. Adenine
Column 150 X 4.6 mmI.D.
Eluent 20 mM KH2PO4-K2HPO4 (pH 6.9)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 37ºC
Detection UV at 254 nm

汎用型ODSとは異なる分離特性

異なった特性を有する化合物の混合試料を用いて、汎用型ODSカラムとの分離特性の比較を行いました。溶出順、保持時間、分離度等、汎用型ODSとは異なる分離特性を示すことが分かります。

  1. Toluene
  2. Testosterone
  3. n-Propylbenzene
  4. Acenaphthene
  5. n-Butylbenzene
  6. Amitriptyline hydrochloride
Column 150 X 4.6 mmI.D.
Eluent 20 mM KH2PO4-K2HPO4 (pH 6.9)/methanol (35/65)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 37ºC
Detection UV at 254 nm

短時間分析

疎水性の高い化合物の分離では、Hydrosphere C18を用いると汎用型のODSと比較して分析時間を約20%短縮することができます。

酸化防止剤

  1. Nordihydroguaiaretic acid (NAGA)
  2. Butyl hydroxyanisol (BHA)
  3. 4-Hydroxy-2,6-di-tert-butylphenol (HMBP)
  4. n-Octyl gallate (OG)
  5. Dibutyl hydroxytoluene (BHT)
  6. n-Dodesyl gallate (DG)
Column 50 X 4.6 mmI.D. (3 µm, 12 nm)
Eluent acetonitrile/methanol/5% acetic acid (35/35/30)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 30ºC
Detection UV at 280 nm

従来のLCシステムにも適用しやすい2 µmカラム

Hydrosphere C18には粒子径2 µmのラインナップがあり、超高速LCに用いられるsub-2 µmと同等のカラム効率を60%以下のカラム圧力で実現しました。
sub-2 µmカラムより低圧力で使用できるため、従来型LCで超高速分析が可能です。従来型システムに適用しやすい内径3 mmカラムをラインナップしています。

Column 50 X 2.0 or 2.1 mmI.D.
Eluent acetonitrile/water (60/40)
Temperature 25ºC
Sample Butyl benzoate