Contichrom TWINは、検討用ラボ機Contichrom CUBEのGMP対応プロセススケールシステムで、Contichrom CUBEからのスケールアップをスムーズに行うことができます。使用するカラムは2本でシンプルなシステム構成となっているため、メンテナンスも容易です。高純度・高回収率の精製に加えて簡便なメンテナンスにより、単カラムでのバッチ精製と比較して、生産性を大幅に向上することができます。
Contichrom TWINは、Contichrom CUBEと同様の連続プロセスが可能なGMP対応のツインカラムクロマトグラフィーシステムです。
広範囲の流量設定が可能で、使用できるカラムサイズも多いため、プロセス開発から生産まで幅広く対応できます。単カラムによるバッチ精製のほか、独自の連続精製プロセスによる高効率の精製が可能です。
3本以上のカラムを使用する連続クロマトグラフィーシステムと比較し、生産性は同等でありながらシンプルなシステム構成であるため、バリデーションを迅速に実施でき、またメンテナンスも容易です。
Contichrom TWIN LPLC 流路図
BIDは、連続プロセスにおいてリサイクルする試料をカラムに保持させるためにオンラインで希釈するだけでなく、高濃度のバッファーを精製水で希釈しそのまま移動相として使用できる機能も備えています。BIDを使用すると、移動相用のタンクを多量に準備する必要がないため、保管のコストとスペースが削減でき、移動相のシングルユース化においても大幅なコスト削減が可能です。
モノクローナル抗体の原薬のキャプチャーステップについて、単カラムによるバッチ精製と、検討用ラボ機Contichrom CUBEおよびプロセススケール機Contichrom TWINによるCaptureSMB 精製を比較検討した例を示しています。バッチ精製と比較すると、Contichrom TWIN、Contichrom CUBEともに生産性は2倍以上、緩衝液使用量は50%以下と高効率な精製ができていることがわかります。
Contichrom CUBEとContichrom TWINではほぼ同一の結果を示し、高いスケーラビリティを示します。
* Ref. Scale-Up of Twin-Column Periodic Countercurrent Chromatography for MAb Purification by James Angelo et al. BioProcess International April 2018.
Procuctivity - 5 g/L mAb
Buffer Consumption - 5 g/L mAb