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No.3 イオン性化合物を分析する際の溶離液のpH調整

逆相HPLCでイオン性化合物を分析する場合、酸や緩衝剤で溶離液のpH調整をおこないます。pH調整には化合物の解離状態を安定化し、保持時間や分離の再現性を高める効果があります。しかし、化合物に対して不適切なpH範囲で分析を行うと、ピーク割れやブロードニングなどのトラブルを引き起こす場合があります。右図の場合、pH4.8ではピーク割れを起こすような化合物がpH7.0ではシャープなピークで溶出されます。イオン性化合物の分析では、化合物の官能基の種類に適したpH範囲を見いだすことが、トラブルの防止にもつながります。