連続クロマトグラフィー

連続クロマトグラフィー

連続クロマトグラフィーでは、複数本のカラムのスイッチングにより、連続的な分離精製が可能です。また、単カラムでのバッチ精製と比較して、アフィニティ担体の大幅な使用量削減が可能となり、バイオ医薬品の精製プロセスにおける時間短縮や設備の省スペース化など、生産コストの大幅な削減が期待できます。
ワイエムシィでは、ツインカラム連続クロマトグラフィー精製システムとして検討用ラボ機Contichrom CUBEとGMP対応生産機Contichrom TWINをラインナップしています。アフィニティクロマトグラフィー精製はもちろんのこと、独自の連続精製プロセスにより、イオン交換や逆相クロマトグラフィー精製においても、短時間で高純度かつ高回収率の精製が可能で、バイオ医薬品や中分子医薬品精製のコスト削減および生産性の向上を実現します。また、使用するカラムは2本のみでシンプルなシステム構成のため、3本以上のカラムを使用するシステムと比較してメソッド設定や装置の管理が容易です。

連続精製の有用性

 

純度/回収率

緩衝液/溶媒消費量

メンテナンス

特長

単カラムバッチ精製 操作や原理が簡便で理解しやすい
一般的な連続精製
(3本以上のマルチカラム)
複雑なシステム構成
パラメータ設定が煩雑
ツインカラム連続精製 独自の連続精製プロセスで様々な精製に対応
メソッド設定やメンテナンスが容易

ツインカラム連続クロマトグラフィー精製システム

独自の連続精製プロセス

ワイエムシィのツインカラムクロマトグラフィーでは、独自の連続精製プロセスで、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴ核酸(オリゴヌクレオチド)、低分子化合物、不純物など、様々な化合物の精製におけるコスト削減や時間短縮を実現します。

実施例
  • MCSGPによるオリゴ核酸のイオン交換クロマトグラフィー精製
    単カラム精製と比較して回収率1.5倍(56%→92%)
  • MCSGPによるペプチドの逆相クロマトグラフィー精製
    単カラム精製と比較して回収率1.3倍(71%→94%)
  • N-Richによる抗体アイソフォーム(マイナー成分)のイオン交換クロマトグラフィー精製
    単カラム精製と比較して精製時間1/10
  • CaptureSMBによる抗体のアフィニティクロマトグラフィー精製
    単カラムによる精製と比較して精製効率3倍