ECOPLUSは、多目的にほとんど全ての液体クロマトグラフィーに適用可能な高耐圧設計(圧力上限:15-80 bar)のガラスカラムです。
Quick-Lock構造により、非常に素早く簡単なカラムエンドのシーリング操作/開閉操作が可能になりました。カラムエンドの長さ調整が可能な可変プランジャとイナートシーリング構造(SRタイプ)により、標準的な順相および逆相クロマトグラフィーから、バイオクロマトグラフィーまで幅広い用途でご利用頂けます。
用途 | |
■ ペプチド、タンパク質の分離 ■ 食品、 医薬、農薬の中間体の分離 |
水系溶離液や低温でご利用可能なAB(Aqueous Buffer)タイプと、順相および逆相クロマトグラフィーでご利用可能なSR(Solvent Resistant)タイプの2タイプをご用意しております。
カラムエンドの長さ調整が可能な可変プランジャの組み合わせにより、ショート、ショート/ロング、ロングの3タイプをご用意しております。ご要望にあった組み合わせを自由に選択頂けます。
カラムエンド部に独自のQuick-Lock構造を採用することで、工具を必要としない、非常に簡単で素早いカラムのシーリングと開閉操作を実現しました。
オプションのパッキングアダプタを用いることで、スラリー充填を行うことができます。特に粒子径の小さい(20 μm以下)シリカ系充填剤をパッキングする場合には、スラリー充填が最適です。
パッキングアダプタは、スラリー充填用に開発されたパッキング補助パーツですので、カラム長を延長する用途ではご使用になれません。パッキングアダプタの内径については、必ずカラム内径と同じものを選定ください。また、パッキングアダプタの長さについては、下記のスラリー量を確保できるよう選定ください。
SRタイプでは、カラムエンド部分の可変プランジャ全体をPTFE製にすることで、またフリットを焼結ガラスにすることで、カラム接液部をイナート仕様にしております(※内径25 mm以上のカラムに関してはステンレスフリットを使用)。
タンパク質などの生理活性物質の精製用途では、接液部をイナート仕様にすることで、接液部からの金属溶出によるタンパク質本来の性質や機能の損失を防ぐことができます。
ECOPLUSにイオン交換担体BioPro IEX SmartSep S30を充填した後、タンパク質の標準テストサンプルを用いた分離例になります。
タンパク質の分離においても良好な形状を示します。
逆相クロマトグラフィーや吸着クロマトグラフィーでは、粒子径の大きさによる高背圧の影響でガラスカラムの利用が制限されてしまいます。ECOPLUSは、高耐圧設計により高流速が要求される分離へも適用が可能です。
以下の分離例では、高耐圧設計により高流速分離を可能にし、大幅な時間短縮を達成しています。