可動栓式分取カラム DADは、シリンダ可動が下降式のため充填剤のカラムへの詰め替えを容易に行うことができる、経済性、耐久性、再現性に優れた自動自己充填型の可動栓カラムです。
特注仕様のDAU(シリンダ可動が上昇式)、DAR(カラム回転式)も含め、ラボスケールからパイロットスケール、さらに生産スケールのHPLC可動栓カラムまでご提供しています。
可動栓式カラムは、分散させたスラリーをカラム内に投入し、シリンダで加圧することで均一な充填ベッドを形成します。 シリンダで加圧された充填ベッドは均一で高密度に充填され優れたカラム性能を実現します。また、充填ベッドはシリンダにより常時加圧されているので、カラム内での空隙の発生を防止する効果があり、カラムの耐久を向上させ、長期カラム寿命を実現します。 (Axial Compression Technology)
スラリーコンテナは、タンクとラインを循環させることにより充填剤を分散させ均一なスラリーを作成することができます。また、スラリータンクは調整したスラリーを、バルブ切り替え操作だけで簡単にカラム内へ投入することができます。そのため、スラリー調整からカラム内へのスラリー投入までの一連の操作を閉鎖系にて実現できるために非常に安全で衛生的です。
下図は、φ50の可動栓カラムを使用して、充填剤の充填を繰り返し行ったデータです。理論段数およびテイリングファクタともに初期性能と同等の結果が得られています。
φ4.6分析カラムからφ50可動栓カラムへのスケールアップ例を以下に示します。
本分取例では、分取スケールにおいても分析スケールと同様な分離を完全に再現していることが分かります。