YMC-Triart C8は、新開発の有機シリカハイブリッド粒子と最新の表面修飾技術により、優れた耐久性を有しています。また、強配位性・強塩基性の化合物でも良好なピーク形状を示します。さらに、5 µm – 3 µm – 1.9 µmの粒子間で優れた再現性を有しているため、HPLCとUHPLC相互のメソッド移行も容易です。
YMC-Triart C8は、標準的なODSとは分離選択性が異なるため、分離パターンを変更して分析条件を最適化する場合にも有効です。
仕様 | |
基材 | 有機シリカハイブリッド |
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粒子径 | 1.9 μm, 3 μm, 5 μm |
細孔径 | 12 nm |
炭素含有率 | 17% |
使用pHレンジ | 1~12 |
USP Class | L7 |
Triart C8は標準的なODSと比較して疎水性が小さく、水素結合性とのバランスが異なるため、分離パターンを変更したい場合に有効です。
カルベジロールを第16改正日本薬局方記載条件を参照し、連続分析を行いました。移動相がpH2、カラム温度が55℃と厳しい条件であるため、従来のシリカ系モノメリックC8カラムでは分析を繰り返すと保持時間の減少が見られます。Triart C8では、分析時間30分のメソッドを400回繰り返しても保持時間の減少は見られません。Triart C8はTriart C18と同様に、厳しい条件下においても安定した分析が可能です。
pH 2.0, 55ºCでの連続分析
Column | YMC-Triart C8 (5 µm, 12 nm), 150 X 2.0 mmI.D. |
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Eluent | phosphate buffer (pH 2.0)*/acetonitrile (65/35) *Dissolve 2.72 g of KH2PO4 in 900 mL water, adjust pH 2.0 with H3PO4, and add water to make 1000 mL |
Flow rate | 0.28 mL/min (adjust the flow rate so that the retention time of carvedilol is about 4 min) |
Temperature | 55ºC |
Detection | UV at 240 nm |
Sample | carvedilol |
Triart C8はTriart C18と比較して官能基密度が高いため、構造認識能が高く、ターフェニル異性体のような標準的なC18では分離困難な異性体や類縁体の分離に有効です。また、低極性化合物の短時間分離にも有効です。
Column | 5 μm, 150 X 3.0 mmI.D. |
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Eluent | methanol/water (75/25) |
Flow rate | 0.425 mL/min |
Temperature | 30ºC |
Detection | UV at 254 nm |